井垣匡史さん インタビュー

EC事業[楽天チーム]|サブリーダー (2021年4月入社) [インタビュー実施:2023年3月]

Q1.井垣さんのご経歴を教えてください!

携帯ショップの店員など、ずっと接客業に携わっていました。ひたすらお客様をもてなすような社会人生活を送っていたんですが、ある日「この先の人生設計を考えたら、接客業以外も経験した方がいいんじゃないか?」と思い立ったんです。
さて、どの業種で転職しよう?と考えた時に、パッと浮かんだ分野がEC業界でした。

Q2.接客からECとは、思い切った転向ですね!どのような経緯でEC企業に絞り込んだのでしょうか?

普段からよく通販を利用していたことと、EC業界に大きな将来性を感じたからですね。
コロナ禍を経て通販の利用者が増加していることはもちろん、各業界の大手企業も続々とEC事業に乗り出している。このあたりは代表の坂口も話していたので割愛しますが、そういった伸び代にも着目していました。
転職活動ではEC業界ばかり見ていたのですが、未経験者NGという企業が多くて…。その中でライズクリエイションは「未経験だけれど、意欲とポテンシャルを感じ取れた」と歓迎してくれたため、喜んで入社しました。

Q3.理想と条件がピッタリ当てはまったということですね。希望通りの入社ですが、どのような活動からスタートしたのでしょうか?

入社後は、出品アイテムの売上管理やキャンペーン企画などを担当していました。今も同じポジションで活動していますが、入社してちょうど1年が経った頃に転機があって。当社の看板商品である折りたたみ傘の改良に、自ら踏み切ったんです。
この傘は2020年の「楽天年間ランキング/バッグ・小物・ブランド雑貨」で21位を記録、月販400万円を記録する超売れ筋商品なんですが、当時はライバル商品に押され気味だったんですよね。
商品画像の変更や特別キャンペーンも効果が見込めなかったため、ここは商品力から見直すべきと判断し、上長に直談判しました。

Q4.主戦力アイテムの改良に自ら手を挙げるとは、かなりの大胆チャレンジですね!

会社を支えるアイテムのテコ入れは非常にプレッシャーですが、「なんでも自発的にチャレンジしてみなさい」という社風に背中を押されましたね。それに、ただパソコンの前でじっとしていても売上は伸びてくれませんから(笑)
改良自体は2022年9月に完了したのですが、効果はまだ現れていません。というのも、秋冬は傘自体の売上が落ち込むんですよね。
その分、春夏は梅雨に向けてぐっと需要が高まる時期。その時に初めて改良の成果が出るので、「どうか主力商品がコケませんように…」と祈る日々です(笑)

Q5.入社1年で大々的な案件に挑むなんて、まさにライズクリエイションのモットーに沿った活動ですね!今も順風満帆な活動を続けているのでは?

「その通りです!」…と言いたいところなんですが、実はまさに先月(2023年2月)、自分史上最大の大失敗をやらかしてしまいまして…(笑)
もともと1,000円で販売していたスマホショルダーを、間違って250円で売り捌いてしまったんです…(笑)

Q6.ええ?!それってかなりの大損失ですよね…?しかもつい最近のお話とは…。大丈夫だったんですか?

いや、もういろんな意味で大爆発しました(笑)
まず「なんだこのコスパ良すぎる商品は?!」と、ネットを中心に大バズり。しかもインスタグラマーの方に宣伝をお願いしたこともあって、公開3日後には注文件数2,000件超え、楽天市場におけるスマホショルダーの売上ランキングも、ぶっちぎり1位を記録しました…(笑)

Q7.もはやお祭り状態ですね(笑)表面だけ見れば素晴らしい数字ですが、実際は想定とかけ離れた結果になってしまったと(笑)

バズった日が日曜日だったこともあり、ミスが発覚したタイミングは月曜の朝。
出社後、上司から「売価と利益額のバランスがおかしくない?」と指摘され、慌てて確認したんですがもう後の祭り。
気がついた時は、焦りを通り越して「あー…やっちゃってるなぁ…どうしようかなこれ…」と、放心状態になっちゃいました(笑)
とりあえずスマホショルダーの在庫をゼロに設定し、当面の販売をストップさせました。けれど、その時点でありえない注文数が確定していたので、ロジスティクス部門へ緊急連絡。
「いつもは1日あたり6,000件ほどの出荷数ですが、今日は追加で2,000件対応してほしいです…いけますでしょうか…」と恐る恐る切り出したのですが、「対応できますよ!」と頼もしすぎるお返事をいただいて。
そのおかげで、それ以上の大きなトラブルにはつながりませんでした。ロジ部門のメンバーには足を向けて寝られないです…その節はありがとうございました…(笑)

Q8.各部署の迅速な対応もあって、なんとか乗り切れたと。どうしてそのような事態に陥ってしまったのでしょうか?

ちょっとややこしい話になってしまうんですが…。スマホショルダーを最初に売り出した時は「売価1,000円+ポイント50%還元キャンペーン」という設定で公開していたんです。なので、実質500円の利益ですね。
そこから一定の時期が過ぎたタイミングでキャンペーンを外し、その代わり売価を1,000円から500円に値下げすることに。なので、利益額はキャンペーン時と変わりないはずなんです。

Q9.なるほど。ポイント50%還元から販売価格の半値に切り替えたけど、利益率は変わらない、という計算だったんですね。

ええ。スマホショルダーを半額にする代わりに、ポイント50%還元企画を外さないといけなかったんですが…
あろうことか、キャンペーン適応のまま値下げしてしまったんです。
おかげで500円に値下げした上にポイント50%還元という、身を削りすぎな施策に変化してしまったんですよね…。

Q10.意図しない施策で変に目立ってしまったと。それは頭を抱えてしまいますね…。

いやー…本当に、当初の計画とは全く違う売れ方になってしまって…。
しかもこのポイント50%還元企画って、実は私の発案だったんですよ。余計に頭が真っ白になりましたね(笑)

Q11.それだけの大失敗だと、さすがに方々から大目玉を食らったのでは?

ここからがライズクリエイションらしいな、と思うのですが、周囲は「おおー、井垣やらかしてんなー(笑)」とイジるように指摘してきたんです(笑)
「なんてことしてくれたんだ!どう責任取るんだ!」と、失敗そのものを責めてくる人は誰もいなくて、「これからどうするか、今後はどう改善していくか」を一緒に考えてくれる人ばかり。
今回の件に関しても、キャンペーン申請時のルール化を進めるなど、周囲を巻き込みながら改善を図っています。

Q12.ミスを責めて終わるのではなく、すぐに改善を図る姿勢もライズクリエイションの魅力ですね。

失敗を嘆くことは簡単ですが、それでは何事にもチャレンジできません。失敗の原因を省みつつも、この1件で得られた成果の分析も進めています。
今回のポイント50%還元というキャンペーンは、当社でも珍しい大型企画。この大規模キャンペーンに挑戦した理由は、商品アクセスの伸び悩み解消だったんです。
結果として、このキャンペーンとインフルエンサー起用、そしてサプライズの大バズりが合わさって、商品ページのPV数は200件から1万件にまで爆発。ページのお気に入り登録数も、10件から1,000件にまで上昇しました。
内容は再考する必要がありますが、結果としては目的達成。普段とは違う取り組みでこんな反応につながるのか、と勉強になりましたね。

Q13.まさに失敗は成功のもとですね。次こそは成功させる、という覚悟を感じます。

自由度が高いということは、それだけ責任を負うということ。プレッシャーは半端ないですし、このような失敗につながることも多々あります。
けれど人は挑戦することで成長しますし、会社も「メンバーに裁量を委ねて成長させる」という方針。愛あるムチとして、ありがたく受け止めています。

Q14.なるほど。思い切りチャレンジできる理由として、周囲の支えも大きいのでは?

そうですね!ライズクリエイションのメンバーって、EC業界未経験での入社がほとんどなんですよ。なのでみんな同じような失敗を経験してきてるんです。
だから、誰かがミスをしても「ここはこうしたらミスを防げるよ」など、寄り添って指導してくれる。今回のような失敗を起こしても、次のチャレンジに尻込みすることは一切ないですね。
むしろ思い切った施策も、必要であれば果敢に挑まなければならない、と学びました。

Q15.寛容かつ意欲あふれるメンバーが多いですが、その中でもどのような方が活躍できるでしょうか?

主体的な人と受け身な人、どちらも活躍できますよ!…と言いたいところですが、受動的な人にとってはなかなか厳しい環境だと思います。
というのも、ライズクリエイションは自分から仕事を取っていかないと、やるべきことがどんどんなくなっていくんです。周りはバリバリ仕事をしているのに、自分は手持ち無沙汰…。そんな状態が続くと、かなり肩身が狭くなって辛くなるはず。
逆に「自分のアイデアを発信したい!」「新規企画の中心になりたい!」という方にとっては、これ以上ない環境です!

Q16.まさに厳しくも愛のある環境ですね。最後に、井垣さんが掲げる今後の目標を教えてください! 

フロントエンド業務のスキルアップと、新規アイテムの開発ですね。
Googleの新機能や越境ECの台頭など、ECはとにかく進化が早い業界。そのスピードに取り残されない知識量を吸収し、業務に反映させたいと思っています。
また、今回は改良だけに着手した折り畳み傘ですが、今度はエンドユーザーの需要に広く応えた傘を作りたいですね!
もちろん、そのチャレンジの先には大きな失敗が待っているかもしれませんが、臆せず邁進していきます!

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