樋口彩香さん インタビュー
EC事業[Amazonチーム]|リーダー (2020年5月入社) [インタビュー実施:2023年2月]
Q1.ライズクリエイションが社会人1社目とのことですが、最初からEC業界を志していたのでしょうか。
全く考えていませんでした(笑)
というのも、私は学生の頃から海外文化や語学学習が大好き!大学時代にはアメリカに1年間留学し、卒業後はオーストラリアとカナダで1年ずつワーキングホリデーに参加。その中でも特に印象に残っている仕事は、カナダ・ケアンズでのツアーガイド。外国人観光客を連れてツアースポットを回るのですが、これが本当に大変で……。1人でガイドができるようになるまでお給料が出ない環境だったので、生活もままならない状況でした(笑)
Q2.異国の地を英語で解説するだけでも大変なのに…!相当苦労されたのでは?
最初の1ヶ月は死に物狂いでしたね。ひたすら先輩ガイドの横についてトークを録音し、夜遅くまでリスニングや語彙の分析、翻訳などに取り組む日々……。新しい知識を毎日吸収しては少しずつ理解していく。そんな努力の繰り返しでしたね。
めちゃくちゃ大変でしたけれど、それ以上に「私、いま海外で働いているんだ!」というワクワク感の方が大きかったです!未開拓の分野に体当たりで挑戦するスタイルは、今のライズクリエイションでの働き方に通じる部分がありますね(笑)
Q3.そこまで努力するほど海外が好きなのに、今は国内のEC企業で働かれていると。
最初は旅行会社や航空業界への就職を目指していたんですが、日本に戻って「さあ就活するぞ!」というタイミングで、コロナ禍になっちゃったんです。この業界はどこよりもコロナの影響を受けてしまったので、新規採用も完全にストップ……。
でも意外と、そこまでショックは受けなかったですね。留学中はこの経験を就職に繋げたいというよりも、現地での生活を純粋に楽しんでいたので。あとはまあ、こういったタイミングの悪さも1つの縁なのかなって(笑)
Q4.多くの人が凹みそうな出来事なのに、すぐ前を向ける姿勢が素晴らしいです。その後、ライズクリエイションに出会ったと。
色々な会社を検討した中でも、ライズクリエイションは第一印象が強すぎて…(笑)
面接を担当してくれた取締役の山田が、なんとジャージ姿で登場したんです!
でも、海外経験から「スーツを着てビシッと働く!」という環境が想像しづらい私にとっては、とても魅力的に見えるスタイルでした。他の人だったらドン引きしてもおかしくない姿ですが…(笑)
代表の坂口もこれまた型にハマらない、とにかく自由を愛する人。出会った社員全員が楽しそうに会社や仕事について話す姿を見て「私もここで働きたい!」と思い、入社を決意しました。
Q5.入社後は、社長直轄のAmazonの販売チームに配属されたんですよね?
そうです。当時2名の先輩社員がいたんですが、すぐに1人が別チームに異動してしまって入社早々不安まみれに(笑)今はそんなことないですが、当時は頼れる人が少なく何もかも手探り状態でした。
でも、どんな状況でも売上を立てるしかない。その一心で、商品知識やライバル分析、広告の調整など、できるところから少しずつ取り組んでいきましたね。
私は1つひとつを完璧に仕上げてから進むのではなく、まずは大雑把に取り組んでそこから荒い部分を整えていくタイプ。「まずはやってみよう!」という体当たり精神で挑むので、周りの社員には「いつも壁にぶち当たっているよね」と言われます(笑)
私に限らず、ライズクリエイションには「石橋を叩きながら渡る」人が多いかもしれないです。
Q6.未経験なのに恐れることなく挑戦していく、その向上心が素晴らしいです!その後、チームリーダーに昇格されたと。
ありがたいことに、入社2年でリーダー職に選んでいただきました!とはいっても、私は別にリーダーを目指していたわけではないんです。
目の前のことに一生懸命取り組み、「何が良かったか」「次はどう改善できるか」を自問自答し続けただけ。私としては自己成長のために邁進していた感覚だったので、その姿勢を昇格という形で評価していただいて、逆にびっくりしました(笑)
先が見えにくい状況でも愚直に努力する力は、カナダでの厳しいガイド経験があったからこそ、と感じています!
Q7.樋口さんは自社商品の開発プロジェクトリーダーも経験されたとか。
フィットネスバイクの開発ですね。元々は別の社員が担当していたんですが、開発が行き詰まっていて……。それを見てなんとなしに「1人暮らしの女性が使いやすい、小型の折りたたみバイクとかどうだろう?」と提案したところ、そのアイデアが代表に刺さって。その社員から引き継ぐ形で、開発プロジェクトのリーダーに任命されました!
Q8.代表に認められた形でのリーダー就任はすごいです!でも畑違いでの挑戦は難しかったのでは?
もう…めっっっちゃ大変でした!!(笑)
常に「これって本当に売れるのかな……?」という不安とプレッシャーを抱える日々。多くの人からアドバイスを受けたんですが、逆に正解がわからなくなってしまったり……。
今振り返れば、開発スタートからゴールまでの全貌を掴めないままプロジェクトに着手してしまったことがその原因だったと思います。とにかく無事にローンチすることだけ考え、そのプロセスを詰めきれていなかったんです。
例えば「このタイミングでクリエイターに依頼する」「その次はこのチームに確認を取る」といった、時系列に沿ったタスクがぼんやりとしていた。そのせいで他部署間の連携がうまくいかず、かなり迷惑をかけてしまいました……。
Q9.なるほど。当時の樋口さんにとって、1番不足していた能力はなんだったと思いますか?
「決断力」ですね。やるべきことが把握できていないから自信が持てない。自信が持てないから決断ができない。決断ができないから〆切ギリギリにGOサインを出してしまう。この悪循環を繰り返してしまったことが、1番の反省点です。
実際に、1度だけ納期をずらそうとしたんです。すると代表に「他の担当者は納期に間に合わせようと今も必死で頑張っているのに、どうして後ろ倒しにするの?たとえ自信がある答えが出なくても、リーダーとして期日までに決断するべき」とお叱りを受けて。本当にその通りですし、自分に足りない部分を痛感した瞬間でした。
Q10.代表の言葉に胸を打たれますね。でも、結果的にこのプロジェクトは成功したとお聞きしました!
おかげさまでなんとか!初めて購入されたときは「売れて良かった〜!」と一安心しました(笑)
とはいえ、販売後もやることは山積み!発売開始が2022年1月上旬だったのですが、年末年始に生産した関係で、4ヶ月分という大量の在庫を用意していたんです。今度はこの在庫をどう売り捌いていくかを突き詰めていきました。
例えば、EC販売は最初に低評価がついてしまうと売上が大幅に下がってしまうため、とにかく初動を意識!もし低評価がついてしまった場合はその内容を各部署に共有し、生産体制やカスタマー対応に素早く反映させました。
とはいえ、ありがたいことに序盤から評価は上々。最終的には3ヶ月で完売するという、納得のいく結果になりました!
Q11.プロジェクトを通じて大きく成長した樋口さんですが、ライズクリエイションの魅力はどこにあると感じていますか?
どんなことも否定せず、必ず受け止めてくれる姿勢だと思います。私が開発リーダーになれたのも、私のちょっとした改善案を採用してくれたから。「こんなことをやってみたいんですけれど……」という提案も、ほぼ100%挑戦させてくれるんです。
そこからどんどん壁にぶつかって成長して……というトライ&エラーの繰り返し。私もまさに、販売チームとプロジェクトリーダーの経験、どちらもチャレンジの繰り返しでここまで進んできました。
Q12.ライズクリエイションといえば「どんなことにも、とにかく挑戦」という経営姿勢ですからね。
とはいえ、それはしっかり結果を出してきたからこそ。日常業務でのやるべきこと、つまり売上を出さずにアイデアばかりを提案したとしても、それは受け入れられません。
提案する際も、ライバル分析や売り込み方、売上予測など、根拠がある内容でないといけません。
中身をぎゅっと密度高く詰め込んだアイデアであれば、きっと快くGOサインを出してくれると思います!
Q13.なるほど。それでは最後に、今後の目標を教えてください!
Amazon販売チームとしては、月間売上1億円の達成ですね。今は7千万円前後なので、ここからどう売上を積み上げていくかを模索中です。個人的にはただ商品数を増やすのではなく、海外Amazonや法人向け販売への挑戦や新しい売り込み方など、アイデア中心に伸ばしていきたいですね!
私個人としては、業務のさらなる仕組み化!その時々の適切な対応をマニュアル化し、属人化しがちな部分を解消していきたいです。
将来的にはどんな人が参画しても、部署がしっかり回る……つまり、いつか私がチームを離れても、売上がしっかりと立てられる状態に成長させたいです!