山田剛史さん インタビュー

取締役 (2018年5月入社) [インタビュー実施:2023年5月]

Q1.ライズクリエイションに入社したきっかけは?

テレビ番組制作のアシスタントディレクター、映像編集を経て、新聞チラシの制作をメインに行っている広告代理店で働いていました。新聞の発行部数が減少し、紙ベースの仕事ばかりだったので、今後この業務では発展しないだろうと思い、ウェブ関係の仕事ができる会社に転職しました。小さな会社でしたから、制作に加えて営業も兼務しました。7~8年働いたのですが、経営状況が悪化して経理や労務の人が急に来なくなり、私がその業務も担当するしかない事態に陥りました!大変でしたが、会社全体のことがわかるようになりました。 

この会社の仕事だけでは心もとなく、副業を行うことにしました。当時、坂口さんが個人事業でせどりをしていることを本で見たのはこの時期です。この記事に感銘を受けて私も本当は物販を手がけたかったのですが、初期投資がかかるので泣く泣く諦めました。色々検討した結果、ブログでアフィリエイトを始めることにし、半年間のコンサルティングを受けました。当初は40名いたコンサルティング受講者は一ヶ月で3名にまで減少し、最後までやりきれる人が少なかったです。ちなみに私はやり切って結果(収益)を出さないと家族を養えなくなるほどの崖っぷちでした。

その後、ついに社長が会社に来なくなり、給与振込もされなくなって、借金取りが会社に来るまでに!アフィリエイトで安定的に稼げるようになったものの、このままずっと一人でこのようなビジネスをするのか?、この会社にこれ以上残る意味はあるのか?と考え、メンバーと切磋琢磨しながら作り上げる環境でやりがいを感じたい、また、当初手がけたかった物販に携わりたいと思い、転職を決意しました。

どうせなら、初めからどっぷり浸かってやり遂げたいと考え、成長しきった会社でなく発展途上の会社を転職先として探し、ライズクリエイションともう一社にエントリーしました。もう一社は大阪の会社です。ただ、数年前に本で見た坂口さんの会社で、奈良に恩返ししたいという思いもあり、ライズクリエイションが第一志望でした。

一次面接は中村さん。「4日後に連絡します」と言われたものの連絡が無く、終わったと思いました・・・。その後、さらに2日待ちましたが、やはり音沙汰無し。諦めモードでとりあえずもう一社の面接に進もうとしたところ、「二次面接に進んでください」と連絡がありました。入社後、そのことを聞いたらそうでしたっけ?なんてかわされましたが私にとっては運命の岐路ですから。もし不採用連絡だった場合は何としても坂口さんと会って直接交渉するつもりでいました(笑)。

二次面接は、坂口さん、中村さん、もう一人の役員の3名でした。坂口さんはめっちゃカジュアルな半袖、もう一人の役員はボディビルダーみたいなムキムキのマッチョで短パン姿、中村さんは一見普通だけど何を考えてるかわからない・・。という超個性的なメンバーで、この会社はかなりおかしいと思いました(笑)。ただし、突き抜けていて面白そうな会社だとも思い、私も役員の皆さんもお互いにいけるんじゃないかという感覚があり、入社が決まりました。

Q2.入社後に担当した仕事は何ですか?

当時はYahoo!ショッピングの売上が高く、これから楽天市場での販売を拡大しようとするタイミングでした。当初は中国からの仕入れによる販売で、商品の写真撮影はありませんでした。見栄えの良いビジュアルにして商品をわかりやすく説明すれば売上はもっと上がると思い、写真撮影を行うことを提案しました。撮影技術がわからないので、ネットで調べたり、大阪のECショップを運営している会社で見学させていただいたり、カメラマンに講師となって来社いただいたり、全方向から学ぶ姿勢でした。自分の制作した商品画像について、売上がどれくらい変化したかデータを日々ウォッチ。実際、売上が着実に伸びていきました。

当時、制作業務は自宅に持ち帰っても対応していました。最初の面接で「実績を出せば給与は上がる」と言われたので、早く結果を出して給与を上げたいと思い(37歳で月20万は自分を許せなかったのです)誰に言われるまでもなく自分でそうしていました。しょぼい商品画像はリメイクしまくって、翌日朝に更新する。これも何度も繰り返しました。当時の睡眠時間は3~4時間くらいでしょうか。自分でもやりきったと言える部分ですね。その実績を評価いただき、半年間でリーダーに昇格しました。

Q3.念願だった物販の仕事に携わっていかがでしたか?

写真撮影などの制作以外に、コンテナの荷物をおろしたり、商品の梱包もするなど、物販の様々な側面を理解することができました。

入社当時は、物販に関するお金の動きで把握していたのは売上と粗利の予測くらいでしたが、半年後に全体の収支などを見せてもらえるようになり、この業界はやばい!と驚愕しました。稼いだお金を仕入れに充当しないと、事業が拡大しないことがわかったんです。坂口さんがここまでで終わり!と決めない限りはずっと仕入し、販売するという終わりなきループで、雪だるま式に拡大するしかないビジネスモデルです。当時、収益はフルスロットルで仕入に充当していたので、売上がたたないと会社が持たないと思いました。自分が担当している写真撮影や画像制作はもちろん、メルマガを発行するなど、売上を上げることにもっと貢献しなければと身が引き締まる思いでした。

Q4.社内はどんな様子でしたか?

坂口さん自身が指導や説明を行う様子を傍で見聞きして、坂口さんの考えを吸収できたし、どんなベクトルなのかが身近でわかりました。今と違って、事務所も狭い黎明期の会社ならではです。今でもそうですけど、坂口さんの言葉や対応が何もかも筒抜けでもっと濃いレベルでした。

印象的だったこととしては、販売したダンベルに対して、お客様からクレームが沢山きたことがありました。中国から仕入れたダンベルがとても汚れていて、お客様からクレームがくるのは当然のレベルでした。ダンベルを綺麗に磨かないと販売できず、みんなでダンベル磨きをしましたが、手が足らずアルバイトを雇うほどでした。ある日、会社の業務を終えて20時半くらいに帰宅しようとしたら、倉庫の電気がついていて、中村さんがダンベルを磨いておられました。当時は社員も少なく、みんなが何かしら自発的にあれこれ動いていました。

Q5.入社して、最大の失敗は何ですか?

一番最初のロケ撮影です。費用をなるべく安く抑えたいと料金の安いスタジオを借りたところ、機材とモデルさんを入れたら、あまりにも狭すぎてまともに撮影できませんでした。明るさも足りなくて撮影データは全く使い物にならず・・・。加えて、その日依頼したモデルさんは学生で、モデル初体験の人でした。こちらも未熟だったのでポージングの指示も上手くできませんでした。良いところは一つもなく、本当に全てがダメでした。加工に尋常ではない位時間がかかりました。。。撮影前にロケハンを行う重要性を痛感したし、もっと専門知識が必要だと猛省しました。自分から提案した写真撮影がこんな結果になったので、坂口さんに謝ったところ、「やったことが無いんだから仕方ない。やらないとわからないし、次回に活かしましょう」と言われて、懐の深い会社だと思ったと同時にもっと踏み込んでチャレンジしてもいいんだなとも思いましたね。

Q6.クリエイティブチームの発足と今後について教えてください

どんな方針でチームを運営するかを考えた際、当社で行う写真撮影や画像制作、ウェブ制作などの業務は世間一般で言われているデザイナーとは違うと思い、クリエイターと命名しました。メンバーには会社の方針や目指す方向性を伝えて、そことぶれないようにして組織化しました。また、クリエイターは最終的に独立したい人も多いため、考え方やスキルを磨くためにどうするかを各自が考えられるように取り組みました。結果、私がやれ!と指示しなくても、スキルの学習をしたり、撮影の研究で休日にカメラを持ち帰るメンバーもいて、自発的に動いてくれています。

定期的に開催している「サワー祭」はメンバーの親睦を深めるために実施しており、仕事の話はせずに一緒に飲みましょう!という場です。これも参加は強制ではありません。

ライズクリエイション入社前も幾度か組織を作った経験はあるのですが、納得のいく組織にできた事はなく、以降は本を読んだり、コンサルティングを受ける等、自分でいうのもアレですがめちゃくちゃ勉強していました。それを活かせているのが今で、メンバーが入る度にチームが成長してくれていると思っています。アドバイスはするけれど強制しないという自発的な組織スタイルを今後も維持していきます。

今は各メンバーがオールマイティに業務を行っていますが、今後は撮影、画像、ウェブ等の専門性を特化させていきたいです。また、クリエイティブチームのマネジメントができる人材育成も必要と考えています。

Q7.入社後、一番の転機は何ですか?

実は、入社時はECビジネスでいずれ独立することを考えていました。ライズクリエイションはECに関して様々なことを学べる職場だったので、こんなに良い環境は無いと思い、ステップアップの土台にするつもりでした。ところが、一年半ほど働いていて考えが徐々に変わっていったんです。会社を大きくすることはとても興味深く、何よりも坂口さんと中村さんと一緒に仕事することが面白かった。この二人は当時の私の五歩くらい先を見て経営判断され、このままずっと一緒に仕事したら、どんな景色が見えるのかとワクワクしました。そんなわけで、独立することは一旦辞めました。今は会社を成長させることが何よりも成し遂げたいことです。

Q8.今、仕事をするうえで一番のやりがいは?

クリエイティブ以外の部署で、活躍するメンバーが出てきたことです。自分が統括するクリエイティブのチームは活躍して当たり前なので。今はリーダーが増えたため、多様なメンバーが活躍している様子が嬉しいし、もっと活躍してもらえるようにアドバイスしていけたらと思っています。今、いろいろ忙しくてやりきれていませんが・・。また、自分が採用に関わったメンバーが成長しているのも嬉しいことです。

Q9.今後、手がけたいことは何ですか?

入社して一年半くらいたった時、有名な媒体を利用して社員採用の1次面接を担当しました。都会ではない奈良市の当社にはさほど応募はないだろうと思いきや、予想をはるかに超える応募があり、驚きました。募集の打ち出し方を坂口さんがちゃんと考えていて、ターゲットにグサッと刺さっていたんです。そこから私も勉強させていただき、採用に関してのノウハウや知識を身に付けることができました。

今は各部署で採用を行っているので、自分以外が採用したメンバーがちゃんと育つような組織や教育の仕組みづくりのため、人事部の立ち上げをしたいです。特に、社員採用の際は最初の面談で当社の理念や方向性などをちゃんと伝えないといけません。そうでなければお互いにWin・Winな関係性で働くことができないからです。これらを正しく理解して伝えられるよう、面接者のレベルを上げる必要があります。会社の全てを知っている人事部として機能し、採用者に対して適材適所で働いてもらえるような配置や教育ができればと思います。

Q10.山田さんから見て、坂口さんと中村さんはどんな人ですか?

坂口さんは良い意味で子供です(笑)。ぶっとんでるビジョンを持っている。例えるなら、子供がプロ野球選手になりたいと夢見ているような感じ。中学生くらいだともっと現実的になると思うんですけど・・。常にいろんな発想でぶっとんだビジョンを提示してくるし、それが実現できそうと思わせてくれるすごい人です。

中村さんは、めちゃ怖い策士です。マジで怖い(笑)。市場の中で生き残り、会社を成長させるための戦略と仕組みづくりがすごい!。恐ろしく切れ味が抜群です。例えば、ライバル企業の社長とコミュニケーションして、一緒に頑張りましょうというスタンスで協業できる人です。これもWin・Winを貫いているからで、私ならまずそんなふうな考えや対応はできないです。私はどちらかというとビジョン寄りで坂口さんに近いと思っているので、中村さんの戦略はとても勉強になるし、中村さん寄りになるよう意識しています。

Q11.ライズクリエイションの一番の強みは何だと思われますか?

提案すればできる環境があることです。これは昔から変わっていません。これを読んでいただいているあなたの思った以上に何でもできます!。一方で、言ったからにはやらないといけない崖っぷち感があるものの、圧倒的な自己成長に寄与できる環境であることは間違いありません。また、やり遂げた際には評価もしてもらえます。

通常、サラリーマンは自分の担当する業務範囲は決まっています。当社ではその気になれば担当範囲はめちゃくちゃ広がります。だから、ずば抜けてやりつくさないといけなくて、逆に怖いとも言えます。僕が仕事を楽しいと思わず、面白い、スリルがあると思っているのも、このことがあるからです。

Q12.どんな方に入社してもらいたいですか?

実行力のある人。つまり、言ったことをやり遂げる力を持っている人です(※やり遂げると成功させるは違います)。以前、副業でアフィリエイトを始めたときに途中で脱落する人が多くて驚きました。最初に意欲があっても、継続して実行できる人はわずかです。当社においても創業当時に比べるとメンバーがコミットする力は弱くなってきたように思うので、もっと強めていけたらと考えています。今後も筋肉質なメンバーと共にチャレンジし続けていきたいです。

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